交声曲「海道東征」 信時潔 作曲 北原白秋 作詩 日本建国神話を格調高く描いた大作、交声曲「海道東征」がいよいよ東京へ

「海ゆかば」や歌曲集「沙良」など名曲を数多く遺した信時潔。昭和音楽史の礎を築いたこの作曲家の大作「海道東征」は北原白秋作詩により1940年「皇紀2600年奉祝行事」の祝典のため書かれました。神武天皇の「東征」を題材にした、全8章からなるこの作品は、昨年から2年続けて大阪で公演され、大好評を博しました。満を持しての東京公演を、2017年4月に東京芸術劇場で開催いたします。

弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団 平成29年(2017年)4月19日 開演:19:00(開場18:00) 東京芸術劇場コンサートホール(池袋) プログラム
  • シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op.26
  • 大栗裕:管弦楽のための「神話」
    ~天の岩屋戸の物語による~
  • * * *
  • 信時潔:交声曲「海道東征」
  • ※曲目は変更になることがございます。
  • 指揮:大井剛史
  • 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
  • ソプラノ:幸田浩子
  • ソプラノ:盛田麻央
  • アルト:田村由貴絵
  • テノール:小原啓楼
  • バリトン:原田圭
  • 合唱:栗友会(合唱指揮:栗山文昭)、杉並児童合唱団 (合唱指揮:津嶋麻子)
  • ※やむを得ない事情により、出演者を変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。
  • 主催:産経新聞社 共催:神社本庁 後援:フジサンケイグループ
  • 一般問い合わせ先 東京音協:03-5774-3030 (平日11:00~17:00)
チケット情報
S席 ¥8,000(税込)
A席 ¥7,000(税込)

12月16日(金)発売開始

※全席指定

※未就学児入場不可

※車椅子席 事前に電話でご予約いただき、公演当日に係員が所定のお席にご案内します。

プレイガイド(発売日以降~)

お問い合わせ:東京音協 TEL:03-5774-3030/平日11:00~17:00

日本建国の神話を格調高く描いた世界に誇る名曲、交声曲「海道東征」は、1940年(昭和15年)の「皇紀2600年奉祝行事」のために書かれた。当時山田耕筰らとともに日本の洋楽の礎を作った作曲家 信時潔によるこの大作、歌詞は、『日本書紀』や『古事記』の記述を元に詩人・北原白秋が手がけた。管弦楽、独唱、重唱、合唱、児童合唱が見事に組み合わさった日本初のこのカンタータ(交声曲)は、「国産み」から「神武東征」までを吟ずる8章からなる。
戦後、ナショナリズムを極端に避ける動きの中で封印されてきたこの名曲は、信時潔没後50年の2015年秋、大阪フィルハーモニー管弦楽団により蘇り、翌2016年秋の再演も含め大好評となった。熱い期待に応え、いよいよ東京公演を開催する。

信時潔
信時潔 写真提供:信時裕子
交声曲「海道東征」
第1章 たか千穂ちほ

天地創造~日向・高千穂への称賛~カムヤマトイハレビノミコト(後の神武天皇)の東征決意

第2章 大和やまと思慕しぼ

出帆前、大和への憧れ 古事記「大和は国のまほろば」からの引用

第3章 ふな

日の出、満ち潮。日向・美津港からの出帆 東征の始まり

第4章 船謡ふなうた

旅の安寧を祈る「祝詞」~ 掛け声と船謡調の掛け合い

第5章 速吸はやすい菟狭うさ

わらべ唄風の児童合唱が速吸(大分と愛媛の間の佐賀関海峡)での古の物語を、民は中世歌謡風の歌で菟狭(宇佐地方)に上陸した一行を歓待する

第6章 海道かいどうかい

宇佐の滞在ののち、筑紫の国、安芸の国、吉備の国を経て目指す、東への長き旅路

第7章 しら肩津かたのつ上陸じょうりく

河内の国 白肩野津への上陸 ~ 豪族・長髄彦との戦闘

第8章 天業てんぎょう恢弘かいこう

イハレビコは大和の橿原で天皇に即位する。三種の神器への賛歌、日本の建国を讃える情景

シベリウス:交響詩「フィンランディア」Op.26

フィンランドの作曲家ジャン・シベリウス(1865-1957)によって、愛国の精神のもとに書かれた国の名前を冠したこの曲は、当時ロシアの圧政の下にあった祖国の人々にとって、まさに独立への熱い思いを象徴する特別な存在となった。巧みなオーケストレーションにより、重苦しい圧制への抵抗、哀愁に満ちた祖国への祈り、自由への脱出、豊かな祖国の自然への賛歌が描かれている。

大栗裕:管弦楽のための「神話」-天の岩屋戸の物語による-

大阪の風土や民族的なスタイルを取り入れた作風から「浪速のバルトーク」と呼ばれた大栗裕(おおぐり ひろし 1918-1982)。吹奏楽曲、管弦楽曲、オペラなど多岐にわたる作品を発表し、地元に足跡を遺した。スサノオの暴挙を憂いた天照大神が「天の岩屋戸」に隠れたという神話に題材を得て書かれたこの作品は、太陽神なき暗黒世界の緊張感や、神々の参集、法悦の舞踏などのシーンが、緩急の管打楽器で効果的に表現された壮大な「物語の音楽」。この作曲家の代表作である。

出演
  • 指揮 大井剛史 Takeshi Ooi
    指揮 大井剛史
    Takeshi Ooi

    東京藝術大および大学院にて松尾葉子氏に師事、故若杉弘、故岩城宏之、レヴァイン、マズア、ジェルメッティ、カラプチェフスキーの各氏から指導を受ける。2007~09年、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団にて研修。2009年〜16年3月までニューフィルハーモニーオーケストラ千葉の常任指揮者を務めた。現在、山形交響楽団正指揮者、東京佼成ウインドオーケストラ正指揮者を務める。この他、国内各地のオーケストラを指揮し、いずれも高い評価を得ている。新進作曲家の現代作品や、吹奏楽、オペラ、バレエ、など幅広い分野で意欲的に活動している。08年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール第2位。尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授。

  • 管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団 Tokyo Philharmonic Orchestra
    管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
    Tokyo Philharmonic Orchestra

    1911年創立。日本のオーケストラとして最古の歴史をもつ。メンバー約130名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督はチョン・ミョンフン、首席指揮者はアンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者ミハイル・プレトニョフ。定期演奏会を中心とする自主公演、新国立劇場他でのオペラ・バレエ演奏、NHK他における放送演奏など、高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。海外公演も積極的に行い、最近では2015年12月に日韓国交正常化50周年を記念しチョン・ミョンフン指揮のもとソウル・フィルハーモニー管弦楽団とソウル・東京の2都市で合同演奏会を行い、内外の注目を集めた。
    1989年からBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を結んでいる。また東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

  • 独唱:ソプラノ 幸田浩子 Hiroko Kouda, Soprano
    独唱:ソプラノ 幸田浩子
    Hiroko Kouda, Soprano

    東京藝術大学首席卒業。同大学院、オペラ研修所を経て渡伊。数々の国際コンクールに上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。シュトゥットガルト州立劇場、ベッリーニ大劇場、ローマ歌劇場等で活躍し、名門ウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。
    帰国後は新国立劇場、二期会等オペラ出演の他、主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタル、またNHK「気ままにクラシック」、BSフジ「レシピ・アン」等のMCなど多彩な活動を展開。CDは≪スマイルー母を想う≫をはじめ多数のソロアルバムをリリース。
    第14回五島記念文化賞オペラ新人賞、第20回エクソンモービル音楽賞奨励賞受賞。第3代クルーズアンバサダー(クルーズ振興大使)。二期会会員

  • ソプラノ 盛田麻央 Mao Morita, Soprano
    ソプラノ 盛田麻央
    Mao Morita, Soprano

    国立音楽大学卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。修了時に優秀賞および奨励賞受賞。パリ・エコールノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院修士課程を満場一致の最優秀の成績で修了。第8回エレーナ・オブラスツォワ国際ヤングオペラコンクール第3位、第17回日仏声楽コンクール第1位及び竹村賞、第12回東京音楽コンクール第2位。11年二期会『ドン・ジョヴァンニ』にてツェルリーナに抜擢され確かな音楽性と瑞々しい演唱で好評を博す。15年小澤征爾音楽塾『子どもと魔法』羊飼いの娘/ふくろう、16年二期会『フィガロの結婚』バルバリーナ等に出演。コンサートでも「メサイア」、「第九」等のソリストとして活躍。二期会会員

  • アルト 田村由貴絵 Yukie Tamura, Alto
    アルト 田村由貴絵
    Yukie Tamura, Alto

    お茶の水女子大学、並びに東京藝術大学卒業。同大学院修了を経て二期会オペラ研修所プロフェッショナルコース第五期修了。修了時中山悌一賞受賞。 '02年『ポッペアの戴冠』オッターヴィアで二期会デビュー。以降、二期会『ジュリアス・シーザー』タイトル・ロール、同『エフゲニー・オネーギン』オルガ、佐渡裕プロデュース『カルメン』メルセデスなど数多くのオペラで好評を博し、'16年も新国立劇場『ワルキューレ』ロスヴァイセ、二期会『ナクソス島のアリアドネ』ドゥリヤーデに出演。コンサートでは「第九」を始め、マーラー「大地の歌」「復活」などの大曲、バッハ「ロ短調ミサ」「ヨハネ受難曲」、ヘンデル「メサイア」などの宗教曲のアルトソロとして高い評価を得ている。二期会会員

  • テノール 小原啓楼 Keiro Ohara, Tenor
    テノール 小原啓楼
    Keiro Ohara, Tenor

    東京藝術大学卒業。同大学院博士号取得。二期会『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『蝶々夫人』ピンカートン、新国立劇場『夕鶴』与ひょう、日生劇場・ライマン作曲『リア』(日本初演)エドマンド等に出演。中でも'12年新国立劇場『沈黙』主役ロドリゴでは迫真の演唱で絶賛され、'15年長崎公演及び東京再演に出演。'16年京都ロームシアターオープニング公演『フィデリオ』フロレスタンでは京響・下野竜也指揮のもとヘルデン的な歌唱が絶賛されるなど、次々と歌唱の幅を広げている。コンサートでも国内主要オーケストラと古典から近現代に至るまで多数共演。'13年東京国体開会式にて天皇皇后両陛下御臨席のもと国歌独唱、全国に生中継された。二期会会員

  • バリトン 原田圭 Kei Harada, Baritone
    バリトン 原田圭
    Kei Harada, Baritone

    東京藝術大学卒業。同大学院修士課程、及び博士後期課程修了。博士号(音楽)取得。安宅賞受賞。第16回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位、併せて中田喜直賞受賞。第77回日本音楽コンクール声楽部門入選。オペラでは二期会『魔笛』、『ナクソス島のアリアドネ』等に出演する他、日本の創作オペラへの貢献に特筆すべきものがあり、吉川和夫『金壺親父恋達引』、石桁眞禮生『卒塔婆小町』等での確かな演唱が高い評価を得ている。'14年と'16年には市川右近演出・佐藤しのぶ主演の『夕鶴』に運ず役で出演し、好評を博した。またコンサートにおいても「第九」をはじめ多数出演。'07年にはプラハ国立歌劇場特別演奏会モーツァルト「レクイエム」にソリストとして抜擢された。二期会会員

  • 合唱:栗友会 (合唱指揮:栗山文昭) Ritsuyukai Chor
    合唱:栗友会
    (合唱指揮:栗山文昭)
    Ritsuyukai Chor

    栗山文昭を音楽監督兼指揮者とする4つの混声合唱団(宇都宮室内合唱団ジンガメル、合唱団響、コーロ・カロス、Aldebaran)と、6つの女声合唱団(女声合唱団青い鳥、松本女声アンサンブルAZ、合唱団るふらん、女声合唱団彩、女声合唱団九月の風、うつのみやレディーシンガーズ晶<AKIRA>)と、2つの男声合唱団(Tokyo male choir KuuKai、宇都宮おとこコーラス粋狂座)で構成。各団は定期演奏会、演奏旅行、レコーディングなどを行いながら<栗友会>としても活動している。
    近年の主なオーケストラとの共演は、ハーディング指揮・新日本フィル・ブリテン「戦争レクイエム」、ハーディング指揮・新日本フィル、ヤルヴィ指揮・NHK交響楽団・マーラー「交響曲第8番(千人の交響曲)」、ヘンヒェン指揮・新日本フィル・ドヴォルジャーク「スターバト・マーテル」。

  • 児童合唱:杉並児童合唱団 (合唱指揮:津嶋麻子) Suginami Junior Chorus
    児童合唱:杉並児童合唱団
    (合唱指揮:津嶋麻子)
    Suginami Junior Chorus

    1964年誕生。テレビ番組出演の体験が現在の演奏活動の目的である「楽しめる演奏」を生む要因となった。「合唱ミュージカル」や、リズムにのった振り付けを加えた「ポピュラー曲」の開発に力を注ぎ、数多くの作品を委嘱・発表。これらの作品は、全国の多くの合唱団にも愛唱されている。 また「世界の名曲や民謡」なども取り上げ、クラシックになじみのない聴衆にも素晴らしさを伝えてきた。年2回プロデュース公演を開催。夏休み期間は全国各地で公演(招聘)を行い、明るくさわやかな歌声で「杉児」ファンを魅了している。現在団員は3歳から大学生まで約220名。2014年創立50周年を迎え、児童合唱界のリーダー的存在としてその実力と名声はゆるぎないものである。